2020.05.11
「人生の小さな夢が叶う時」 こんにちは!内藤です! 何やら、宇多田ヒカルさんの曲名のようなタイトルになりましたが。人生において、大きい夢や小さい夢ってありますよね。強く願えばいつかは実現できるのだな、と感じたエピソードです(^O^)
ステイホーム期間、長い時間、自宅にいると過去の写真や懐かしいものに触れて見直してしまうこと…ありますよね。
先日のブログにフランスに旅行に行った時の事を書いたのですが、僕には昔からフランスに行きたい執念と言うか、野心のようなものを持っています。笑
1. きっかけ 2. ある修道院との出会い 3. 初めての海外・たった4つの単語で渡仏 4. 二度目の渡仏 5. 人生の小さな夢が叶うとき
【きっかけ】
いくつか理由はあるのですが、この前部屋を整理していると、一冊の本が出てきました。 【ここだけは行ってみたい。世界の夜景】という写真集。 これ、高校生の時に、なけなしのお小遣いでヴィレッジヴァンガードで買ったんです。
当時ヴィレバンのコンセプトが『遊べる本屋』と謳っていて、あらゆる本を立ち読み出来たので、足繁く通っていた時に、どうしても欲しくて購入しました。
【ある修道院との出会い】
表紙にも掲載されていますが、僕の胸を打ったのはフランスにある修道院【世界遺産・モンサンミッシェル】でした。僕が一眼レフで撮影してこのクオリティです。
海の中に佇む要塞都市。美しすぎる街並み、まさに西洋の驚異。
実は僕、中世ヨーロッパの雰囲気が昔から大好きで、中二病っぽいのですが、今でもアーサー王物語や、ジャンヌダルク、北欧神話などに胸が熱くなってしまうんです。
世界史の授業もロクに受けていなかったにも関わらず、写真で見た修道院に心揺さぶられて、自分で歴史を調べて 「いつか絶対行ってやるんだ!」 と心に誓いました。
【初めての海外・たった4つの単語で渡仏】
それから数年後、24歳の時に、一度も海外に行った事がなかったのですが、急に思い立って1人でフランス旅行を企てました。
25歳になる前に一度は海外に行きたい!と焦り始め、夢だったモンサンミッシェルを刮目しに行くんだ!と躍起になったんです。
しかし、当時の美容室の夏休みは5連休。 機内泊2泊を考えると丸々1日観光出来るのは、たったの1日。 ただでさえ1週間あっても回りきれないと言われるルーヴル美術館を擁するフランスです。かの有名なルーヴル美術館 別名・鉄の刺繍エッフェル塔 シャンゼリーゼ通り有する凱旋門 今は火事で燃えてしまったノートルダム大聖堂
こんな究極の観光都市を尻目に修道院巡りでこの旅を終えてしまっていいのだろうか?きっとまた来れるチャンスはあるはず!! 諦められない気持ちもありましたが、パリ市内を満喫できるだけでも、初海外旅行は僕の人生でも大きな一歩でした。
挨拶の、ボンジュール、ボンソワール。 ありがとうの、メルシー。 トイレはどこですか?の、ウソンレトワレット。
この4語だけで、初海外、1人旅を無事に帰ってこれた奇跡は僕の旅史上最高の感動でした。
半分夢は叶ったようなものでした。
夢にまで見た凱旋門やエッフェル塔。昔ながらの街並みがそのままキレイに残されて、感動しかなかったです。 今でも思い出すと高揚感があります。
【二度目の渡仏】 ただメインディッシュを食べていないようなものなので、胸にシコリを残したままの帰国になりましたが、その6年後…
ようやくもう一度フランスに旅立つチャンスがやってきました。
今度こそ1週間丸々費やせたので、ついにモンサンミッシェルツアーに参加出来ました!
当日は朝の6時ごろに集合し、バスで現地まで向かうツアーでした。
その時のガイドさんがフランスの歴史、モンサンミッシェルが出来るまでのお話や、 昔、モンサンミッシェルまでお祈りや懺悔をしに行く民は舗装もされていない獣道のようなところを昼夜歩き続け、いつケモノに襲われるか分からない環境で野宿をして半月程かけて修道院を目指していたんですよ。
なんてお話。なんてロマンのあるんだろう… こうしてズッコケたような姿勢で窓の外を「綺麗だなぁ」なんて眺めているだけで、運んでくれるいい時代に生まれたなぁなど想いを馳せつつ。
4時間程かけて、ようやく小さく遠くに見えるモンサンミッシェルを見たときは運命の人に出会い、カミナリに打たれたような衝撃でした。
【人生の小さな夢が叶うとき】 あの高校生の時に感動した建物がそこにあるのですから、それはそれは嬉しかったです。 人生の小さな夢が叶った瞬間でした。
日々、埋もれてしまいそうな小さな夢だったり、自分の手で勝ち取りに行く夢。 昔憧れていたことなど… ふと振り返った時に、10年以上前に抱いた夢を叶えられているんだと感じ、昔の自分に「将来キミは自分の足で訪れるよ」と、そっと言ってあげたくなる。そんな思い出話が頭に過ぎった一日でした。